心と体の健康を考える
ジローくんの体が動き始めて間も無い頃 本人の切なる希望によりトイレ訓練が開始された。 訓練用のトイレは一般用のトイレの一角に 車椅子で入りやすいようにカーテンで仕切られている個室があり 四方に手すりが完備されていた。 この訓練のご担当は作業療法…
理学療法士の先生たちによって立ち上がらせてもらったジローくん。 その後、歩行する為に左麻痺のある足に装具が検討され 病院に置いてあるものをつけてみたものの、ジローくんの身長は190cm。 装具も杖も 、、道具はなにもかも短い〜。(汗 「特注しない…
ジローくんは病院の入浴がなにより嫌いでした。 気管切開をして体が動かなかった為、機械入浴しか方法が無く 専用ストレッチャーに体をベルトで固定して 寝たままの姿勢でストレッチャーごと浴槽に入れて入浴するのです。 気管切開の穴から水が入るととても…
高次脳機能障害とは脳に損傷を負うと出る障害で具体的には ・記憶障害 ・注意障害 ・遂行機能障害 ・社会的行動障害 などがあります。 ジローくんは脳に出血をしたので軽い高次脳機能障害があり 作業療法士のマッキー先生と毎日脳トレをしました。 脳トレ訓…
ジローくんは倒れてから長い間彼は意識がもうろうとしていましたが やがて意識がはっきりしてきて 自分の身にふりかかっている現実が理解できた時 彼は精神的な苦悩に襲われました。 「こんな体で生きている意味あるのかな.....。」 体の麻痺回復はとても時…
脳幹出血発症後から2ヶ月、ジローくんは自分の力で動く事が出来ず リハビリの時間になると3人の介護士さんに持ち上げられ 車椅子に騎乗して ''座る'' のさえ困難な状況が続いていました。 人の体は2ヶ月間寝たきりになると筋肉が落ちてしまい立てなくなり…
ジローくんが転院した回復期病院が山林の中の山奥であることは しつこいほど書きましたが、 この病院の周囲には本当にみごとに何も無く 病棟と職員さんの寮があるのみで メイン道路から山道に入って車でしばらく奥に、奥にと進んだ場所です。 私は毎晩ジロー…
お話はジローくんが倒れた直後のもっとも容態が悪かった 意識不明期間の事です。 ジローくんが倒れた直後、私は頭の整理がつかなく とても精神状態が不安定でした。 ジローくんが倒れてから2日目の夜 病院から帰った私は眠れるはずもなく こたつに入りスマホ…
ジローくんがいつものようにスピーチバルブ装着で 言葉の発生訓練をしていた時の事。 ジローくんが言語療法士のKami先生に尋ねた。 「この声質、もとの声に戻りますか?」 確かに、ジローくんの声質は元気だった時の声とは別人で スピーチバルブ装着のせいか…
ジローくんが入院している回復期病院は 自宅から車で50分の距離のスペシャルハードな山奥にあります。 11月のある日の事。 その年は例年よりも早く11月に予想外の大雪が降ったのです。 病院に行かないといけないのに、、 タイヤはノーマルだし。。困ったな…
ジローくんが入院していた頃 世の中ではインフルエンザが猛威をふるい 病院でも厳戒な予防対策がなされていましたが 職員さんのお子様が学校などでインフルエンザにかかってしまうと お子様から感染る方もいて 院内もウイルスを完全ブロックというわけにはい…
いままでのお話にもたびたび登場している言語療法士のKami先生。 入院期間中に出会った人の中で最も私たち夫婦の記憶に残る方です。 Kami先生はどちらかというと たんたんと物事を進めていくタイプで くそまじめな顔でいきなりボソっと冗談(?)を言ったり…
ジローくんが脳幹出血で倒れて運び込まれた急性期病院では 脳外科のドクターが4人のチーム体制で 日々変化する容体について検討を重ね ジローくんの治療に当たってくださいました。 ジローくんの担当だったOY先生は いつ見てもぴりっとしたお顔をしていてち…
前回、嚥下障害についてこのブログに書かせていただきましたが 嚥下障害については食べられなかった期間がとっても長かったため 数々のエピソードがあります。 今回は嚥下障害ストーリー第2弾です。 ジローくんに ’’食べたい’’ という意欲が戻ったものの 嚥…
気管切開をしているジローくんは スピーチカニューレ装着後、あ〜あ〜と声が出たものの 言葉の発音が上手にできませんでした。 特にさ行の ’’さしすせそ’’ とら行の ’’らりるれろ’’ は どちらも ’’たちつてと’’ の発音になってしまうのです。 言語療法士のKa…
運動不足になると便秘になりますよね...。 ジローくんもベットから動かない日々が続きましたので 当然のように便が出せませんでした。 看護師さんが3日に一度とても大きな浣腸を持ってきて ジローくんに入れてくれるのですが入れた後の処理がとても大変で 、…
ジローくんの麻痺は左半身にあります。 左腕が高く上げられず、左指がよく動かないのです。 (泣 作業療法士のマッキー先生と毎日毎日麻雀牌を掴む練習をしているけれど つるっと滑る麻雀牌がなかなか掴めない。。。 握る動作はそこそこできるようになったけ…
ジローくんが脳幹出血で倒れてから同じような病状で良くなった例はないかと わたしはネットを検索しまくり脳幹出血という病気について調べました。 ......がどれもこれもよろしくない状況報告や 脳幹出血発症後、社会復帰したという人の情報も少数存在してい…
ジローくんが脳幹出血で倒れてもっとも辛かった障害のひとつが 嚥下障害※でした。 ※嚥下(えんげ)障害とは、食べ物を上手に飲み込めない状態のことです。 嚥下障害があるため、水が飲めない、食事ができないと共に 自分の唾液すら肺に流れる危険性があるの…
人里離れた山奥の病院に移った翌日から 息つく暇も無くリハビリが始まります。 メニューは 起立や歩行訓練の理学療法、日常生活動作訓練の作業療法、 おしゃべりや食べるための言語療法。 この3つのメニューで毎日時間が区切られて計画的にリハビリが進めら…
脳幹出血発症後6週目。 ジローくんの意識は戻ったけど意識はまだうつろで 喉から酸素も入れていて寝返りもうてず体がほとんど動かない状態のまま 回復期病院に転院することに。 急性期病院の入院期間は2ヶ月以内と決まっているので 病院としては、やもうえ…
ジロー君が意識不明だった期間は5週間なります。 この間ジロー君はどんな夢を見ていたのでしょうか?? 彼に訪ねてみたところなんとも奇妙な臨死体験的なお話がががw まる裸で見知らぬ土地をひたすらとぼとぼ歩いていて 帰り道が分からずにさまよい 花実が…
今回は気管切開に関わるちょっと専門的なお堅いお話になります。 ジローくんが脳幹出血で倒れてから とても気になったのは時間の経過です。 倒れて2ヶ月以内に急性期病院から回復病院に移動しなければならない事。 脳疾患には治る時期のようなものがあって …
お話は2年前のジローくんが急性期病院のICUに入っていた頃にさかのぼります。 脳幹出血で倒れて意識不明になったジローくんですが 脳幹という部位は手術不可能で血圧を下げる点滴をしながら 経過観察するしかないとのお医者様のお話。ますます絶望的......…
はじめまして!上田花実と申します。 ブログをはじめよう!はじめよう!と思いはじめて、 なかなか腰があがらず、かれこれ2年も経過してしまいましたが やっとブログを立ち上げることができたました。 (.....がしかし続くかが大問題なのですっ のんびりや…