花実&ジロー

ジローくんの脳幹出血発症から歩けるようになるまでのレポートと介護やリハビリに役立ったグッツなどもご紹介いたします!

脳幹出血【第19話】▶︎ 奇妙な体験 その2

ジローくんが転院した回復期病院が山林の中の山奥であることは

しつこいほど書きましたが、

この病院の周囲には本当にみごとに何も無く

病棟と職員さんの寮があるのみで

メイン道路から山道に入って車でしばらく奥に、奥にと進んだ場所です。

 

私は毎晩ジローくんの病室から19時〜20時頃 家に帰るので

その時間になると病院の周りは真っ〜暗。

病棟前にある駐車場は

病棟の窓灯りと病院のエントランスの灯りがあるのみでここもかなり薄暗いのです。

他の面会人はこの時間はほとんど居ないので

駐車場に止まっている車はぽつんと私の車が1台あるだけ。

 

ある日の事、

いつものように私はジローくんの病室を出て、洗濯物などを抱えて駐車場に向かった。

持ち帰る大きな荷物の袋を車の前に置いて

車にえっさえっさと積み込み、ふと後ろを振り返ったら....

長いコートを着てポケットに両手を突っ込んだ手ぶらの1人の男性が

私の真後ろに立っていた。

一瞬、ぎょっっっ として、居るなら居るって言ってよねぇ〜!

びっくりするじゃんかぁぁぁと私は心の中で叫びまくっていたが

その男性は物静かに、いきなり私にこんな事を言った。

 

「この辺りの駐車場で死んだ人が居る事を知っていますか?」

 

なんだって?!   死んだ人? 知るわけないしw

それに  あの〜とか  すみません〜とかそういう前触れもなく

いきなり質問するとかw なんなんこの人???

と ぐるぐるっと頭をかけめぐったが

「し、知りませんよっ 私、知りませんっっ」と答えた。

 

変な事言う男性だなとおもい

顔を見てやるっ!と顔を覗き込んけど

その男性は病院の建物を背にしていて窓灯りが逆光になり

私との距離はわずか30cmくらいなのに

ガン見しても顔が暗くてよくわからなかった。

推定年齢は40代前半っていうとこかな〜。

 

交わした会話は

男性:「この辺りの駐車場で死んだ人が居る事を知っていますか?」

私: 「し、知りませんよっ 私、知りませんっっ」

の2言だけ。

 

その返事をきいた男性はくるっと後ろに振り向き

なにも言わずに無言のまま電気もない真っ暗な山林の山道にむかって

とぼとぼと歩き出して行ってしまった。

いったいこの男性はどこから歩いて来たんだろう????

 

私はその直後、ダッシュで病院の受付にかけこみ

「駐車場に変な事言う男の人が居ます!!なんか変ですよぉぉ〜〜!」

とけたたましく騒いだ。

受付に居た当直の職員の男性が「え?  こんなとこに人が ??」と言って

駐車場付近を見ると

もうそこには誰も居なくなっていたのです。

なんとも逃げ足の早い男性だw

 

翌朝、病院にいくと

入り口の自動扉に大きな張り紙が貼ってあって

''この近辺に不審者がいるようですので注意してください''

とでかでか書かれていた。

昨夜  私が騒いだから貼り出された貼り紙だったww

 

病室に行ってその出来事をジローくんに話すと

ジローくんはしばらく無言で、、

「俺はこの病院に夜寝泊まりしてるんだぞ〜怖い事言うなよっ」とびびりまくりw

 

そしてしばらくしてKami先生が病室にやってきて

「十年くらい前に居ましたよ。死んだ人。

 ここの病院に来る途中の山林で車の中で自殺した人が居ました...。」だって。

 

私が駐車場で会った男性がその亡くなった人の親族だったのか

はたまた、亡くなったご本人だったのかは謎のままです。

どちらだったのかは皆さんのご想像にお任せしますw

 

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【花実&ジローの紹介 脳幹出血▶︎第1話】

https://873873.hateblo.jp/entry/2019/04/08/100213

 

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