花実&ジロー

ジローくんの脳幹出血発症から歩けるようになるまでのレポートと介護やリハビリに役立ったグッツなどもご紹介いたします!

脳幹出血【第7話】▶︎ 嚥下障害の回復

 
ジローくんが脳幹出血で倒れてもっとも辛かった障害のひとつが
嚥下障害※でした。
 
 ※嚥下(えんげ)障害とは、食べ物を上手に飲み込めない状態のことです。
 
嚥下障害があるため、水が飲めない、食事ができないと共に
自分の唾液すら肺に流れる危険性があるのです。泣
 
ジローくんは脳幹出血発症後4ヶ月間、食欲という欲望をすっかり忘れてしまい
食べたいという感情がまったく起こりませんでした。
 
胃ろう※をしましょうって先生に言われたらどうしよう?!と
心臓をばくばくさせながらひたすら見守るしかない悲しい状況。
 
 ※胃ろうとは、身体機能の低下などにより口から食事をすることが困難になった人が、
   胃に穴を開けて直接栄養を摂取するための医療措置のことです。
 
鼻から管をいれて経管栄養※をするとき
病院の介護の都合と患者の訓練のため
食堂に患者一同があつまって同じ場所で食事をとります。
 
 ※経管栄養とはチューブやカテーテルなどを使い、
   胃や腸に必要な栄養を直接注入することです。
 
食堂にいるまわりのお年寄りもみ〜んな口からご飯たべてるのになぁ。。。
 
ジローくんは VF(嚥下造影検査)という飲み込みの検査を2回やったけど
いずれも食べ物が肺の管に落ちて途中棄権><
検査結果はとてもよく無い><
 
そんなある日
ジローくんが突然 「腹減ったぁぁ〜〜〜!」と言い出した。
その言葉が出たあとが 、、、もお〜〜大変で。。。
 
テレビの料理番組や食べ物のCMを見ただけで
「食いたい!!その食いもの俺に食わせてくれぇぇ〜」とTVに向かって絶叫w
回診に来た主治医の先生の「なにか変わった事はありませんか?」という質問には
「腹が減って体がうごきません(泣」と答えるw
立ち上がりの理学療法訓練の前になると
「腹が減ってうごけねー! 食わしてもらわないと無理、無理〜」と騒ぐっっw
食堂でご飯を残す人がいると
「俺にくれ〜〜っ!俺がそれ全部食ってやるっ」
と目の前にいる看護師さんに直訴。
あちこちで看護師さんがくすっと笑ってるしっっw
 
もぉーーw ジローは子供かっっ?!
ここまで騒ぐと食い意地がすさまじいとしか言いようがないんですがががw
 
そんな姿を見守っていた言語療法士Kami先生。
「ジローさんの食事を開始してください。私が食事中監視して見守りますから。」
と担当医の先生に掛け合ってくださったのです。 (涙〜
 
病院ではじめて食事のお膳がテーブルにきた時
ジローくんと私は2人で ばんざーい ばんざーい と万歳三唱!! 
 
Kami先生のあたたかいお心遣いと主治医の先生の寛大なご判断、
そして看護師さんや介護士さんの絶大な協力を得て
軟食という食べ物の形がある柔らかい食事を
ジローくんは口から食べる事ができたのでした。
 
              。。。
 
そこから普通食を食べれるようになるまではとても早かったです。
約1ヶ月後には いきなりステーキの分厚い肉も
TV CMを見て食いたい〜と大騒ぎしたケンタッキーも
なんでも食べれるようになりました。
 
「食べたい!」という強い欲求が脳に働き
喉の嚥下機能を猛スピードで回復させたのかもしれません。
 
ジローくんが腹減ったと言い出したきっかけは
TVの食べ物CMでした。
その映像をみてたらお腹が空いたんだそうです。
テレビや雑誌で食べ物の写真を見せたりする事がとても大事なことなのだと
つくづく感じた出来事でした。
 
食べる機能をいち早く強い欲求で回復させたジローくん。
その他の麻痺した部分もその勢いでおねがいしますよ〜。 
 

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ジローくんが訓練の時に食べた介護食です。キューピーのものは何を食べても味が美味しいと喜んでたべてくれました。硬さもそれぞれ状態にあわせていろいろあるので患者さんにあわせて選べるのがとてもいいです。味が美味しくないとなかなか飲み込めないので美味しい味のものをチョイスしてくださいね。

【花実&ジローの紹介 脳幹出血▶︎第1話】

https://873873.hateblo.jp/entry/2019/04/08/100213

 

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