脳幹出血【第6話】▶︎ 病院でのリハビリ
人里離れた山奥の病院に移った翌日から
息つく暇も無くリハビリが始まります。
メニューは 起立や歩行訓練の理学療法、日常生活動作訓練の作業療法、
おしゃべりや食べるための言語療法。
この3つのメニューで毎日時間が区切られて計画的にリハビリが進められるのです。
私がまず優先的にジローくんを治したいとおもった場所は
言語療法のしゃべる事と食べる事です。
ベットに寝たきりのジローくん。せめて会話ができれば。。。
口から食べる事ができたらもっと元気になるのではないか?
今のままだと寒いとか暑いとか、ジローくんのそういう感情すら
私に伝わってこないんですもん。
ところが訓練士さんが言うには
「体の回復はどこか1箇所がよくなるということではなく
全体的によくなっていくのです。
しゃべる事も食べる事も体をうごかしてはじめて機能があがってきますので
全部のメニューを平均的に進める事が大事なのです。
無理なく進めていきましょう。」
なるほど、なるほど!!うんうん納得です。
それにしてもジローくん、、身長が190cmもあるので
病院のベットからがっつり足がはみだしているしっっw
病院の方たちも「困ったわね〜これ以上大きなベット無いわぁ」と お困りの様子。
早速ご迷惑をおかけしております。m(_ _)m
それぞれの担当の先生がジローくんの病室におみえになり訓練がはじまった。
理学療法の訓練は起き上がれずに寝たままのジローくんを
3人がかりで持ち上げ車椅子に騎乗させるところから始まります。
なんとも、、、苦労な状態 泣
ジローくん、、あなた身長高すぎっっ
車椅子も小さすぎて足の置き場に困る始末w
作業療法はベットに寝たまま腕をあげる訓練から。
右は90度まで上がり左は5度程度。
言語療法、私が切に願っている本命の訓練!!
言語療法士Kami先生がはじめてお部屋にお見えになった時私は
たのむぞぉぉぉ〜〜!ジローくんの食べるとしゃべるは
あんたの腕にかかってるんだからぁぁぁ〜!!と心の中で叫び
Kami先生をギラギラ血走った目で無言でガン見したっっ!! 怖w
目で必死に訴えたわけですw
ここまでよろしくないジローくんの体。
この状況がなんとかなるんだろうか〜???と不安だらけのこの頃。
。。。
こんな状態から2年経過した今、この頃が懐かしいとおもえるようになりました。
そんな日が来るとはこの時は想像もできなかったのですよ。
このような大変な状態になった時 ''先の事'' を考えすぎてしまうと
気が滅入って先に進めなくなったりします。
非日常的な大変な状況の時には常に ''今日できる事'' だけに目を向けて
精一杯進んでいくのがいいのではないかと
私なりに自己分析して乗り切った期間でした。
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