脳幹出血【第52話】▶︎ 「俺の記念日」2019.6.18
日々の訪問リハビリ、訪問鍼治療、ジムトレーニングのおかげで
どんどん体が動くようになってきたジローくん。
訪問リハビリに来てくださる理学療法士（PT）のYazさんは
身体の様子を明確に判断し、その日の様子に合わせて適切な訓練をしてくださる
目利き力の高い訓練士さんです。
そのYazさんがこうおっしゃった。
「ジローさんの体はもう仕上げ段階まで来ていますねえ。
今後の仕上げをどうやったらいいかなぁ....。」
ジローくんの体は筋肉の衰えがあり筋肉の回復に２年の時間がかかりました。
残す課題は ''体のバランス''。
脳が体の動きを明確に指示を出してくれることで
杖なし歩行が可能になります。
脳に雷が１発落ちて、一気に治ればいいのに〜〜！と
ついせっかちになる私。
遊園地のジェットコースターにジローくんを縛り付けて
脳に強烈な刺激与えたら治らんのか？と過激な事も考える鬼嫁の私ですが
また脳が破裂したらヤバイのでそれはやめとくとして...。（笑
。。。
次の日、早朝ジムでトレーナーのM先生がジローくんの杖歩行を見て
「よっし！今日は杖をはずしてこのまま歩いてみよう！
転びそうになったら支えるから自信を持って歩いて！！」と力強くおっしゃり
その後、ジローくんはM先生の声のリズムに合わせて
はじめて杖なし歩行で５mの距離を歩いた。
脳幹出血発症後、９６０日目の事になります。
トレーニング終了後、M先生がおっしゃった。
「今日は俺にとっても記念日ですよ！！ まさに''俺の記念日'' だ！
次も一緒にがんばろうな！！」
その言葉に涙するジローくん。
ジローくんの歩行を自分の事のようにいっしょに喜んでくださるM先生。
この先も自立歩行ができるまで
まだまだ根気のいる訓練が続くと思います。
ジローくんと共に一緒にがんばってくださる人々の姿は
どんなTVドラマや映画にも負けない感動のドラマがあります。
このドラマを肉眼で見守れる私は幸せ者だと思っています。
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歩行トレーニングで生傷が絶えないジローくん。床からの立ち上がり訓練などで膝を擦りむく事もしばしば。そんな時にバレーボール用の膝サポーターがしっかり保護してくれるので役立っています。
【花実&ジローの紹介 脳幹出血▶︎第１話】
★https://873873.hateblo.jp/entry/2019/04/08/100213★
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