脳幹出血【第16話】▶︎ 大雪の日の出来事

ジローくんが入院している回復期病院は

自宅から車で５０分の距離のスペシャルハードな山奥にあります。

11月のある日の事。

その年は例年よりも早く11月に予想外の大雪が降ったのです。

病院に行かないといけないのに、、

タイヤはノーマルだし。。困ったなぁ。。（汗

車のタイヤ交換をいつもジローくんに任せていた私は

自分でタイヤ交換など出来るわけもなく、

どうしようかな〜〜？？、、と朝起きて途方に暮れていたその時、

いつもお仕事を一緒にしている

知り合いの工務店の社員さんが突然訪ねてきた。

彼曰く

「花実さん、ジローさんの病院に毎日行っているんでしょ？　

　うちの社長が、大雪降っちゃって花実さんがきっと困ってるよ。

　ほっとけば花実さんは無茶してノーマルタイヤで病院に行きかねないから

　タイヤ交換しに行ってやって！って言うのでタイヤ交換しに来ました！

　あとは俺にお任せくださいね。」

、、、と言ってタイヤ交換をしてくださったのだ〜〜！！！

なに？！　この優しさ！　この人達の暖かさっっ！

お陰で私はその大雪の日もジローくんの病院に無事に行く事ができたのです。

そして数日後、本格的な冬の到来。

12月にまた大雪が降ってきた。

もうスタットレス履いてるから大丈夫だ〜と

早朝、いつものように私はジローくんの病院に向かいました。

その日は昼間も雪が止む事なく、どかどか降っている。

夜、家に戻ったら自宅の駐車場に雪が積もっていて

車が車庫に入れられないんじゃ？と私は不安に思っていたのですが

なんとっ、、家に戻ったら駐車場の雪がかかれていて綺麗になっているのです。

なんで？？！！と私の頭はパニック状態w

後に我が家の駐車場の雪かき目撃情報を入手したところ

先日タイヤ交換をしてくださった工務店の社長さんが

自ら雪かきシャベルを持って留守にしている我が家の雪をかいて

綺麗にしてくれていたらしいのです。。

　　　　　　　　　　　　　。。。

ジローくんが病気になってから多くの人々の優しさに助けられました。

２年経過した今、ジローくんがこうして日々良くなっているのは

支えてくださったまわりの方々のお陰だと本当に心からそう思っています。

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【花実&ジローの紹介　脳幹出血▶︎第１話】

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