花実&ジロー

ジローくんの脳幹出血発症から歩けるようになるまでのレポートと介護やリハビリに役立ったグッツなどもご紹介いたします!

脳幹出血【第38話】▶︎ 筋肉トレーニング

いよいよジローくんが自分で歩く為の筋トレが始まりました。

歩行する為には脳の回復はもちろんですが

それを動かす体の筋肉も戻さなければ歩く事ができません。

長い間食べていなかったのでガリガリに痩せたジローくんにとって

自分で歩くという課題はかなり至難の技。

 

でもスポーツジムのトレーナーM先生が

レーニングを始める前にこうおっしゃった。

「絶対にあきらめないぞ!!

 必ず杖なしで自分の脚で歩くんだっ!

 私は最後まで諦めませんよ!!私についてこれますか?」

 

ジローくんと私はその気迫に押されるように

「は、はいっ!! 頑張ります!」と答えた。

 

ジローくんのスポーツトレーニングは早朝6時から始まります。

M先生は患者さんをとても多く抱えていらっしゃる為

ご自身のスケジュールが毎日いっぱいで大変忙しく

この時間しかジローくんの訓練予定を入れられなくて

朝早くからトレーニングのスケジュールを組んでくださったのです。

 

             。。。

 

寒くなりはじめた朝の事。

冬の到来が間近でいつもよりその日はひときわ寒く

道路が凍結すると危ないのでジローくんと私は

朝6時からのトレーニングに備えて早めに家を出て

5時20分にスポーツジムの駐車場に到着しました。

 

私たちは駐車場で待っているつもりだったのですが

すでにスポーツジム内に灯がついておりM先生がいらっしゃる様子。

そ〜とジムに入ってみると

ひろーい何十畳もあるトレーニング室はぽかぽかと暖かい.....。

 

この時私とジローくんははじめて気がついたのです。

 

M先生はたったひとりの早朝トレーニングのジローくんの為に

朝4時に起きて自宅を出て5時にトレーニング室に入り

いつもお部屋を温めていてくれたのです。

 

その事実を知って私は涙がこぼれました。

 

M先生に、

「4時に起きていつもここで待っててくれていたのですか?」と尋ねると

M先生は

「いあ〜たいしたことじゃありませんよ」と

まるで仏のような顔いっぱいの優しい笑顔でこうおっしゃった。

 

M先生の患者さんに対する想いはとても暖かくて力強い。

人はお仕事に対して見返りを求めます。

多くの人はその見返りが給与だったり出世だったりするとおもうのですが

M先生の場合は自身への見返りを ''ジローくんや他の患者さんが回復すること'' と

考えているのだと思います。

M先生の慈悲深い笑顔をみていると本当に仏のようで

優しい人やいい人には多く出会いましたが

''仏のような人'' はM先生が初めてです。

 

現在ジローくんの歩行はだいぶ回復していて

杖なし歩行まであと一歩のところまで来ています。

ジローくんはきっとM先生の元で杖なし歩行をしてくれるでしょう。

私はその日までジローくんの片足になってがんばりたいと思います。

 

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  【花実&ジローの紹介 脳幹出血▶︎第1話】

https://873873.hateblo.jp/entry/2019/04/08/100213

 

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 uedahanami@gmail.com  までご連絡くださいね。

 経験した範囲のアドバイスはできるかもです。★