脳幹出血【第31話】▶︎ 迎えた退院の日
退院日が迫りジローくんと私は
お世話になった病院の方々に
なにかお礼が出来ないものだろうかと考えていました。
「物をあげるのはNGだろうし...。」
あれこれ2人で考えた結果
ジローくんと私はグラフィックデザイナーなので
ジローくんのデザインの復帰第1作目として
感謝の気持ちを込めたお礼のカードを作ろうということになりました。
私がジローくんのベット横でパソコンを操作し
ジローくんの訓練写真とお礼のメッセージを添えて
2人でデザインしたオリジナルカードが完成!
。。。
【massage】
入院していた180日の間、
前を向いて生きる勇気とあたたかな心を
みなさんから頂いたことを
わたしたち2人はいつまでも忘れません。
明日からは2人で力を合わせて
がんばって自分の脚で歩いていきます。
ありがとうございました。
ジロー&花実
退院日の前日にジローくんと私は
お世話になった主治医の先生をはじめ
職員さんに完成したカードを配って歩きました。
退院日の当日。
最終日の訓練は大変苦労した思い出深いKami先生の言語療法。
Kami先生はこの日、小さな電子ピアノを抱えてお部屋にやってきた。
「今日はジローさんの最後日ですから、
私の演奏でもお聴かせしようかなって思ってね。」
といってKami先生がジローくんの為に電子ピアノを弾いてくださった。
演奏曲は訓練中の思い出の曲や旅立ちに関する曲ばかりで
泣くまいっと思っていたけど、、この選曲は反則技でしょぉ〜w
そして訓練をすべて終えて私たちが病院を出ようと廊下に出た時
お仕事中だったリハの先生や看護師さんが
「あ〜よかった、、お見送り間に合ったわっ!」と言って
作業の手を止めて続々と駆け寄ってきてくれたのです。
もぉ〜 ! こうなるとヤバいw
これは絶対泣いちゃいますよ〜〜〜 !!
こうして大勢の職員さんにお見送りされ
ジローくんと私は自宅に向かいました。
退院が嬉しいはずなのになんとも言えない寂しさがこみ上げてきて
明日からは2人きりで頑張らなくちゃなんだ!と気が引き締まる思いでした。
私たちはこの病院での時間を生涯忘れることは無いと思います。
涙と笑と人の温もりが詰まったこの回復期病院は
ジローくんと私の ''第2のふるさと'' になったのでした。
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【花実&ジローの紹介 脳幹出血▶︎第1話】
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