脳幹出血【第30話】▶︎ 看護師さんの定年退職

入院生活が120日を超えた頃

長引く入院にジローくんはストレスを溜めていました。

そのストレスをいつもやさしく柔らかく受け止めて緩和してくれていた

看護師さんの存在がありました。

看護師のお名前はNALUさん、60歳女性。

彼女はジローくんの退院予定日よりも早い時期に

定年退職が決まっているのだという。

NALUさんはジローくんのお姉さんのようにお話相手になってくれたり

夜勤の時はそ〜とお部屋に来て毛布をかけてくれたり

白衣の天使という言葉があるけれど

この言葉は彼女の為に存在していると思えるほどあたたかい女性なのです。

彼女は勤務を終えて家に帰る前に

いつもジローくんのお部屋にひょっこり顔を出してくれて

「今日はお仕事がおわったからこれで帰るね〜。明日は夜勤だからね。」

と言葉をかけてくれて帰宅するのが日課のようになっていました。

ジローくんも

「NALさんが帰る頃だから見送らなくちゃ！」

とその挨拶を楽しみに病院生活を過ごしていたのですが

いよいよNALさんが病院勤務の最終日を迎えました。

最後の日、彼女はジローくんに

「退院まで面倒を見てあげられなくてごめんね。

それが、私の心残りよ。

でも、退院して元気になったら、ちゃんと自分で歩いて

うちにお茶を飲みに来てちょうだい。待ってるからね。

その時は美味しいケーキをお土産に買ってきてねっ！」

と言ってご自分の自宅の住所と電話番号を書いたメモを

そっと手渡してくださった。

そのNALさんのお言葉に対しジローくんはこう答えたのだ。

「絶対に行きますっ！

ポルシェ運転してNALさんをドライブ誘いに行くから待っててねっ！」。。。

とっさに私は、

げーーーーーーっ!!!!! でたぁ〜〜 ! ポルシェっっっっっw

ジローくんてばポルシェ買ってもらう気満々やんかーーーーっ!!!　

、、と心の中で大絶叫っw

ジローくんとNALさんの感動的であるはずのお別れの会話中に

私1人が真っ青青っっw

（ポルシェエピソードが分からない方は第２話をご覧ください）

https://873873.hateblo.jp/entry/2019/04/08/125945

ジローくんが元気になって車の運転ができるようになったら......

どうやってこの話題を切り抜けるか、、

今から逃げ道を考えておかねば非常にヤバイのでありますっw

大ピ〜〜〜ンチっ（汗

なるべくNALさんとジローくんの約束を先延ばしにしたい私なのでしたっっw

👇花実のコレいいね商品👇

今回はちょっとお高い商品になりますがボーズのアレクサです。このスピーカーはAIスピーカーで会話ができるのですが発音が良く無いと聞き取ってくれないことがあります。ジローくんの発音がたびたび聞き取れないことがあって、聞きとってもらう為にスピーカーに向かって何回も話しかけ、言葉を認識してもらった時に感動があるので発音の訓練に最適です。他社製品でもうちょっとお安いのもありますのでボーズに限らず他社メーカーの製品でもオッケーだと思います。