脳幹出血【第27話】▶︎ 退院準備（１）介護保険の矛盾

いよいよジローくんの退院日が近づいてきて

自宅での生活をサポートしてくださるケアマネージャーさんを

病院のソーシャルワーカーさんが紹介してくださいました。

その方はYAMAさんというとても物腰のやわらかい女性で

彼女は「花実さん、これからは１人で頑張りすぎないでくださいね。

私たちが全力でサポートしますから。」と声をかけてくださいました。

いろいろ親身になって私の話を聞いてもらったのですが

彼女のサポートできるのはあくまでも介護保険の範囲内でのお話し。

ジローくんが自宅に戻った後は回復期病院にいる時とちがい

リハビリを受けられる時間が激減してしまうというのです。

退院後ますますリハビリをしないといけない状況なのに

介護保険の範囲内では週に３時間しかトレーニングが受けられないらしい。

私は、なるほど〜これが現実か....。としみじみ思っちゃいました。

これでは治るものも治らなくなってしまいます。

国が決めた事だという説明をうけたのですが

この判断、お国はちと間違ってやしませんか？？？

人の生命力や回復力は計り知れないものがあります。

なにを基準にして決めたんでしょう？？

納得いかないぞー！

と私がここで声を張り上げて物申しても

世の中すぐに変わるわけもないので

私は自力でこの状況をどうにかしようと考えたわけです。

もうこうなったら他人に頼ってられんっ！！と男前な私っw

病院ではお医者様に頼っていたけれど

この先はジローくんを私が治してやるぞっ！と固く決心したのでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【28話につづく】

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【花実&ジローの紹介　脳幹出血▶︎第１話】

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